日経新春杯回顧と一人反省会
馬場状態は回復が遅れて稍重、斤量以上の負担が各馬にかかっていたはずです。そのような中、過酷なハンデをものともせず、ヴェルトライゼンデが底力でねじ伏せて見せました。
比較的芝の痛みが少ない外に進路を取った、イーガン騎手の好判断も勝利に繋がりましたね。人馬ともに見事な競馬です。
屈腱炎により長期休養を余儀なくされた馬だからでしょう。今後のプランについて管理する池江師は、「脚元のこともあるので、先ずはリフレッシュ」とコメントしています。
私は父ドリームジャーニーの大ファンで、馬券でも何度もお世話になりました。父が制したGⅠ・宝塚記念を目標に英気を養い、親子制覇を是非達成してほしいと思っています。
先行2番手から、渋とく粘って2着を確保したのがキングオブドラゴンです。
馬券検討の段階でスローの前残りと、軽ハンデ、中京コースの良績が気にはなったのですが…。
この馬にとって、全てが上手く噛み合ったのでしょうね。大敗続きの近走の結果を見ると、ちょっと手が出せませんでした。
上がり最速の末脚で、勝ち馬の更に外から伸びて3着に入ったのがブラタリアです。4才3騎の中では最も重い斤量での好走なので、GⅡ・青葉賞勝ちの実力は示したと思います。
私が対抗評価としたヴェローナシチーは、川田騎手の積極姿勢が裏目に出ましたね。期待していただけに残念でなりません。
ということで、私の馬券のほうは◎ー無印でまた外れ。競馬って難しいですね。
Weeklyコラム
日経新春杯の馬券を外して、半分ふてくされながなら京成杯を見てました。馬券も買ってなかったので眺めていた程度だったのに、直線を向いてから思わず「おっ!!」と声が出てしまいました。
4コーナーで突然外に膨らんだ馬が、1頭だけ違う末脚で突き抜けて来たからです。「お~!」
恥ずかしながら京成杯の馬柱はよく見てなかったので、急いで新聞を見直しました。
「ソールオリエンスかぁ。」キタサンブラック産駒で、ヴァンドギャルドの半弟です。「お~!」
この日3度目の、お~!です。
これは大物になるかもしれませんよ。荒削りながら、底知れない強さを感じました。賞金加算できたので、余力を持って皐月賞→日本ダービーと進むはずです。近年京成杯組はクラシックに結びついていませんが、ソールオリエンスは必ずや勝ち負けに加わってくると見ています。
話しをキタサンブラックに向けると、種牡馬としてもかなり優秀ですよね。初年度産駒から昨年の年度代表馬イクイノックスと、AJC杯で有力視されているガイアフォースを送り出し、2年目の産駒からは2頭の重賞勝ち馬、ラヴェルと、ソールオリエンスが出ています。
私はキタサンブラックから、自身の競走成績に見合ったような仔は出ないだろうと思っていました。
って言うか血統だけ見ると、なぜ中長距離のGⅠを7勝もできたのか未だに不思議です。
父ブラックタイドはディープインパクトの全兄なので、ある意味良血になりますが、自身の主な勝ち鞍はGⅡ・スプリングSのみです。
母は未出走で、母の父は言わずと知れた名スプリンター、サクラバクシンオーです。バクシンオーの主な産駒は、スプリントGⅠを制したショウナンカンプ、ビッグアーサー、マイルGⅠを2勝したグランプリボスなど、いずれもマイル以下で活躍した馬がほとんどです。
これだけ見ると不思議ですよね。
バクシンオーの母まで遡ると、そのサクラハゴロモはGⅠ・天皇賞(春)と、有馬記念を制したアンバーシャダイの全妹にあたります。
そうなるとキタサンブラックは、サンデーサイレンスの血と、サクラバクシンオーの奥に眠る血が、極稀に上手く融合して生まれた【奇跡の馬】ということでしょうか。
競馬ってロマンがありますよね。
サラブレットは、人間が作る最高の芸術品だ。
と名言を残した先人がいたけど、血統は奥が深いなぁ。
東海S展望
GⅠ・フェブラリーSの前哨戦に位置付けらてますが、マイルよりも9~10ハロンを得意としているメンバーが揃いましたね。
実績上位は一昨年優勝、昨年2着のオーヴェルニュ、前走JPⅡ浦和記念を制したクリノドラゴン、前走GⅢプロキオンSを制したゲンパチルシファー、前走GⅢみやこS2着のハギノアレグリアスです。一方勢いに乗って挑んで来るのはサンライズウルス、プロミストウォリア、ディックテオン、ウエルカムニュースです。
その中でも、近走の安定感とコース実績で優るのが、ハギノアレグリアスでしょうか。1番人気になりそうですね。しかし突出した能力差ではないので、各馬にチャンスがあると思います。
AJC杯よりも面白そうなので、今週は東海Sで勝負します。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
予想は21日の夜までに公開します。
またお越しくださいませ。
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